映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アルフレッド・ヒッチコック監督「ウインナー・ワルツ」2320本目

解説を見ると「楽聖映画」とあります。ウィーンでヨハン・シュトラウス二世が伯爵夫人というパトロンを得て「美しき青きドナウ」を作曲し、一晩にして大スターとしてブレイクする、という、殺人も謎もミステリーもない映画。ヒッチコックなのに!
ヒロインを演じたジェシー・マシューズが可愛い。小さい女の子みたいな丸顔のベビーフェイスです。
子どもみたいなのは顔立ちだけで、役どころはやきもち焼きの大人の女性なんだけど。
身のこなしがバレリーナみたいに美しいのは、ダンサーでもあるからですね。
歌う場面もありますが、ちゃんと声楽の素養がある歌声です。

それにしてもヒッチコック色のない、いいんだけど普通の映画だったなぁ・・・。