映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アルフレッド・ヒッチコック監督「ふしだらな女」2317本目

1928年の作品。初めてヒッチコック無声映画を見ます。

しかしこの映画はミステリーではなかった、残念ながら。この映画では画家のモデルになった人妻が、画家に好かれて夫にその仲を怪しまれ、画家と夫が傷害事件を起こしてしまい、離婚訴訟を起こされる。結審後またほかの男に言い寄られて再婚したが、過去の新聞記事を新しい家族に発見されてまた新聞記者がやってくる・・・。「私は申し開きはしないわ。I've got nothing to hide!…と終わります。わずか60分間。この映画では誰も悪くない。まるでヒッチコックらしからない映画です。この短さ、20~30分くらい本当は彼女の悪事の部分があってカットされたとか?と思ってしまいました。

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