映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

白羽弥仁監督「みとりし」 2285本目

普段映画ばっかり見ている会社員の私ですが、実は「看取り士」の研修を受けている。だからこの映画を客観的に見るのは難しいんだけど、なかなか真っ正面から向き合うのが難しい「死」というものに近づいて、寄り添い、受け入れることをこの映画はあたたかく描けてるんじゃないかと思います。

オール・ザット・ジャズ」でも触れていたキューブラー・ロスの「死の受容の各段階」が、この映画では一人の人の成長というより、さまざまな段階にあるさまざまな人という形で表現されてますね。ほとんどが、実際の人々の事例に基づくものです。

本物の「看取り士」は介護をする職業ではないけど、介護士や看護師でありながら看取りの研修を受けた人も多いので、今後はこの映画のようにシームレスに介護から看取りへと移っていくケースが増えていくのかもしれません。

どんな人も最後くらいは安らかでありたいと思うものだし、自分の大切な人たちも安らかに行ってほしいものだと思います。「終活」の一環として、お金や物の始末だけじゃなく、心のケアとして「看取り」について考えることが広まっていくといいなと思います。