映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

クシシュトフ・キェシロフスキ 監督「トリコロール 赤の愛」2280本目

3部作の完結編だそうです。順番間違えた。<以下ネタバレ多め>

これはあのジャンルイ・トランティニャンが出てます。彼は以前判事をやっていた時代に有罪の人を無罪にしたことが尾を引いている老人で、今は隣人が電話で愛人と話すのを盗聴することくらいしか楽しみがない。彼の犬を車ではねてしまった大学生を演じるのはイレーヌ・ジャコブ。とても無垢な女性です。老人が暗い室内で盗聴を中断されて、「犬?好きにしたらいい」と投げやりなのが異様で、彼女のまともさが際立ちます。

しかし盗聴していることを伝えに行った隣家で、小さい娘が階上の電話を子機で聞いているのを見て、この家族はみんな知っているんだと気付いて、何も告げずに彼女は帰ってきます。

あまりにも距離感の強い老人と女性ですが、時間をかけて話をする中で不思議と気持ちが近づいていきます。

はねられた犬は回復して子どもを産み、老人は盗聴のことで新聞沙汰になります。つまり、世界は正常化に向かっていく。

そして最後の“大団円”・・・ジュリエット・ビノシュもジュリー・デルビーもイレーヌ・ジャコブも、生還できて良かったね・・・といっても、他の2本をちゃんと見ていないからか、状況を把握できていません。

青と白も見てみるか・・・。

トリコロール/赤の愛(字幕版)