映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

前田陽一監督「神様のくれた赤ん坊」2279本目

1979年の作品。桃井かおりが初々しくも度胸の据わった女を演じていて楽しい。樹木希林(もう「悠木千帆」じゃない)が置いていった男の子の父親を探す旅が、桃井かおりの子どもの頃の記憶をたどる旅につながり、ちょっとしんみりとしたりします。中国~九州地方の観光地をめぐるあたり、「土曜ワイド劇場」の趣だけど、軽妙で愉快なやりとりがちょっと際立っています。この人の監督した「ワイド劇場」を今やってたら見たかったんだけどな・・・。

この映画、タイトルは神様のくれた「赤ん坊」だけど、やってきたのは3~4歳くらいの男の子。妊娠したかと思ったのは勘違いだったので、神様は赤ん坊はくれなかったのです。

やくざや夜の女、野球選手くずれなど、九州の温泉地にいそうな人たちが生き生きとくらしているのを見るのも、なんとなく懐かしいような気持ちになります。あちこちに挟まれる、当時の歌謡曲っぽい歌とか・・・。昭和の終わりの頃の日本は、余裕のない人もいっぱいいいたけど、がんばってれば何とかなると思えたよなぁ・・・。

あの頃映画 「神様のくれた赤ん坊」 [DVD]

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