映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

エルンスト・ルビッチ監督「天使」2278本目

ディートリッヒ様、細眉が今日もお麗しい。ディートリッヒ様は古今東西、世界一タバコをカッコよく吸う女性だな。

彼女の夫役のハーバート・マーシャルはつい先日のヒッチコックの「殺人!」に出てたサー・ジョンだ。彼女がよろめく紳士役はメルヴィン・ダグラス。うーむ、ダグラスもダンディだけど、夫が魅力的すぎて、よろめく気持ちがわからない・・・。

しかし人情派エルンスト・ルビッチ、構ってもらえずに一人でプイっとパリに(専用機で!)行ってしまう妻のフラストレーションも、ここで明らかになる。

いろいろ語るのが難しいくらい、ストーリーにはヒネリがないけど、上流階級の人々の生活の中の調度品やドレス、アクセサリーの美麗さ、それと反比例するさみしさ、ありきたりな言い方しかできないけど、人の気持ちの繊細さや温かさが伝わってくるやさしい作品でした。 

天使 [DVD]

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