映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク 監督「善き人のためのソナタ」2267本目

感動した・・・。こういうふうに、感情を抑えて抑えて作られた静かな映画ほど、深く刺さる。

東ベルリン出身の知り合いの夫妻は、壁が崩壊する前に教育を受けたので英語がほとんど話せない。仲良くなっても、当時のことは決して話さない。ベルリンで当時の生活の博物館に行ったら、意外に可愛い洋服やグッズがたくさんあったけど、こういう映画を見ると、何にしろ思い出さないほうがいいことなんだ、ということがわかります。まだそのころを生きた人がたくさんいるから。

どんなところにも、出世のため、生き延びるために人を踏み台にできる人と、できない人がいる。なんだかんだ言って、きっと「できる人」がたくさんいるんだと思う。

HGWXX/7さんが、左遷されても生き延びて、彼の本に出合えてよかった。

これが現実だったら、彼は壁の崩壊を知ることはなかったのかもしれないけど・・・。

善き人のためのソナタ スタンダード・エディション [DVD]

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