映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ペドロ・アルモドバル監督「神経衰弱ぎりぎりの女たち」2254本目

なんか、細かいところが面白いですね。この監督の映画は。舞台劇みたいに、キャラの立った人たちが入れ替わり立ち代わり。ど派手なタクシーの運転手や、息子の彼女とか。。

スペインのブランドDesigualみたいにカラフルで、色恋ごとがいっぱいで、賑やかな映画。ちょっとマンガっぽい。「殺人者の母です」のCMなんかも、ラテン系の面白さ。日本でこれやったら、風紀委員会の人たちが大騒ぎだ!

アントニオ・バンデラスが、今では考えられないような真面目なっ坊ちゃん役なんだけど、みょうな色気は隠せなくて、ますます妙な青年です。

その父イヴァン、いい感じにチャラい中年男で、彼を取り巻くパワフルな女たちはみんな、すっごく美人とかすっごくおしゃれではないけど、とにかく生き生きとしています。このくらい元気でいたいんだけど、日本でこれだと相当目立つだろうな・・・。

ピンクのスーツでバイクの後ろにまたがり、けん銃で空港へ行けと脅迫するおばちゃん。セロファンを貼ったようなつけまつげ、風で倍の大きさにふくらんだ頭。すっごーい。

そして 「ほんとうに自立した女」が主役の映画では、よりを戻してハッピーエンドとは、まずならない。男なんてアクセサリーみたいなもんなのです、彼女たちにとっては(極言!!)。

神経衰弱ぎりぎりの女たち [DVD]

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