映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョン・カサヴェテス監督「フェイシズ」2247本目

何不自由ないけれど満たされない夫と妻が、半ばヤケクソになって、それぞれ別の場所へ夜遊びに出かける。そこでそれぞれ、若い女、若い男と出会う。ちょっとした気晴らしで済むはずだったのに・・・。

この人の映画は、いつも “ちょいと小じゃれた日常” から始まる。ちょっと享楽的な時間、イケてる仲間、いい男といい女、ちょっとした皮肉、ちょっとドキッとする会話・・・。で、それが続いてちょっと飽きてきたころに、「えっ!」というような事件が起きる。中だるみは多分、意図的なもの。その後に起こる事件で、目が覚めるという効果があります。

ジーナ・ローランズ若くてかわいいな。ジョン・マーレイってダンディでいい男だな。この監督の映画の人たちは、どこか親しみが持てる。みんな、複雑な気持ちを抱えてるけど率直。そしていつも、男性優位的な態度の男と、下に見られる女が出てくる。

“若い男”があんまり若く見えないんだけど、低予算の時期に身近な人にしか声をかけられなかったのかしら~。

このあとこの夫婦がどうなったか、なんか映画だし人ごとだけど心配・・・。 

フェイシズ [DVD]

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