映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ハーフシュテイン・グンナル・シーグルズソン監督「隣の影」 2241本目

アイスランド映画とは珍しい。先週旅行して帰ってきたところなので、延々と広がる溶岩台地、美しい流氷、あるいはやたらと人気のレイキャビクのホットドッグなど、感動を新たにできたりするかしらと期待して見に行ってきました。

アイスランド映画といえば見たことがあるのは「馬々と人間たち」と「コールドフィーバー」くらいです。今は夏なので「コールドフィーバー」みたいな氷雪は当然ないけど、バイキング(またはその奴隷)の末裔と自称する、大柄でフレンドリーなアイスランド人を思い出してこの映画を見ると、「うーむ」となります。こいつらと隣人にはなりたくない。

これってホラー?と思って公式サイトを確認すると、主要な役を演じてるのはコメディアンばっかりですね。北欧ブラック・コメディ・ホラーという感じ。キッツイなぁ!特にワンコ!監督インタビューによると、影響を受けた監督はミヒャエル・ハネケ(いやハネケ作品にコメディ要素はない)、デイヴィッド・リンチ(いやそんなに怖くはない)と言われてもあまりピンときません。

まるで日本の団地みたいな島国根性アイスランドも小さい島国だから(人口は中野区と同じくらいの36万人)メンタリティのネガティブな部分が似てるのかな。

全体的には、なかなか面白かったので、この監督の作品はこれからも見てみたいです。ところでアイスランド人の姓って、息子はお父さんの名に「son」、娘はお父さんの名に「dottir」って付けるので家族みんな姓が違うんですって。ヨーロッパの国にこんな命名ルールが今も生きてるってびっくりです。独立前の母体だったデンマークではとっくに撤廃されたこんなルールを守り続けている頑固なアイスランドって国が、いまひとつまだ把握できません・・・。

 

馬々と人間たち