映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

サム・ペキンパー監督「ガルシアの首」2225本目

首っていって、本当に首なんだもん・・・

サム・ペキンパーの映画、苦手だから見るのやめときゃよかったのに・・・。

<以下ネタバレ>

いや、やめときゃよかったのは、ベニーがガルシアの首で一儲けなんてこと考えるのをやめときゃ良かったのだ。

墓掘りのあと、生きて目覚めたときに、すぐに逃げれば良かった。女を殺されて逆上して、おかしくなってしまったのかな。その後も、何度も彼には逃げるチャンスがあったのに。一度人を撃ったら、そのあとは何人撃っても同じになるんだろうか。

わらの犬」も「ワイルドバンチ」も、意味のない殺生がつづくのだ。

「貴様のせいで16人死んだ」と言いながら、さらに撃つ。違うでしょ、お前の個人的な失敗や逆恨みのせいだろ。何人撃とうがどうしようが、捕まりもしないで、今の時代なら”恐怖の連続殺人犯”と呼ばれるほどの殺生を続ける。どこに行くにもポケットにピストル。弾も最初からたっぷり持っていたのか、まるで補充がしっかりした軍隊みたいに常に使用可能な武器を携えている。

はー・・・・。

占いや霊視?で寿命がわかるとしたら、この人たちは元々、このようにあっけなく命を失う運命だったのでしょうか。(メキシコの人たちの「生命線」は短いのか)

この監督の映画は、見たあとドッと疲れますね。もう見なくていいかな・・・。