映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョン・カサヴェテス監督「オープニング・ナイト」2223本目

これもまた、妻ジーナ・ローランズを通じて、夫ジョン・カサヴェテスが女ってもののツラさと愛おしさを描いた作品。「こわれゆく女」もそうなんだけど、ジーナ・ローランズを初めて見たのが「グロリア」なので、脆い女に見えない。実際はどんなに強そうな女でも、内面は複雑なんだけどね・・・。

この作品は、最後の舞台にクライマックスを持ってきたものだから、それまでの大女優のゴタゴタがやたらと長く感じられてしまう。でもこの舞台の面白いこと!こっちも舞台裏をよく知ってるもんだから、劇場の観客みたいにイノセントに楽しめなくて、ハラハラドッキドキなんだけど、そういう気持ちで見れば見るほど最高に面白い舞台でした。カサヴェテス監督って面白いなぁ。ギリギリまで「俺なんか端役だから」とか言ってひがんでた彼氏(俳優であるところのカサヴェテス)が、愛する女のために豹変して、「あなたってこんなに面白かった?」と言われながらピエロを演じ続ける。全く台本にないアドリブが延々と続く中、耐えられずに席をはずす監督。

この映画、最初の方だけ見てやめちゃう人もいるんじゃないかな。ちゃんと、「最後まで絶対見てね!」って書いといてほしい・・・。

たまたま今やってる朝ドラ(「なつぞら」)でちょうど昨日、今日、ベテラン女優と彼女に憧れる若手男優がすったもんだしているので、なんとなく身近な題材に思えてしまいました。(いいじゃないか、映画ファンが朝ドラ見たって)

オープニング・ナイト [DVD]

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