映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

グスターヴ・モランデル 監督「ドル」2216本目

1938年の、イングリッド・バーグマンスウェーデン時代の作品。前に見た「スウェーデンイルム家」の3年後。監督も同じだし、テーマは今回もスウェーデン上流階級のお金がらみのトラブルです。そしてタイトルが「ドル」か。こっちの方が、ちょっとややこしい状況設定だし、あらすじなどの情報がネットにあまり詳しく載ってないので、ちゃんとついていくには注意深く見なきゃです。

要は、イングリッド演じるユリア&クルト夫婦と、メアリー&ルイという仲のいい二組の夫婦がいて、自分の夫と相手の妻が浮気してるんじゃないか?と疑っている。疑われている夫がギャンブルで大損をして、どうも破産の危機らしい。疑われてる(※実際はやましい事は何もない)妻は自分が持っている株を売って穴を埋めてやろうとする。株や市場に出た事で騒ぎが起こるし、妻は吹雪に巻き込まれて骨折・・・でもやがて誤解が解けて一件落着。「スウェーデンイルム家」のイングリッドは主役ではなかったけど、この映画では美貌と知性で皆に一目置かれている女性で、友人たちをからかいもするけど、トラブルを丸く収めるのも彼女、という大きな存在へと成長著しい。

そのまま彼女はビッグになり、やがてハリウッドスターへとなっていくのですが、大変美しいと同時に派手ではないんですよね。きっと控えめな人だったんだろうな。

それにしても、この映画にも「スウェーデンイルム家」にも、今の私たちがイメージする北欧らしさは全くないです。あの国の映画界がこの後どんな風に変わっていったのか、ちょっと興味ありますね・・・。

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