映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

メル・ブルックス監督「新サイコ」2210本目

原題は「High Anxiety」、高所恐怖症って意味なんですね。 全然「新サイコ」と違うじゃないの!でも冒頭に「ヒッチコックに捧ぐ」と出るし、病院の院長として赴任してみたら前任者が変死をとげていた、とかヒッチコックっぽくなくもないエピソードが続々と登場します。この映画は、ヒッチコックの膨大な映画の数々のいろんなエピソードをパロディにした盛りだくさんな映画なんですね。

「めまい」のぐるぐる、「サイコ」と言えばシャワーシーン、など、誰でも知ってる有名シーンが盛り盛りだけど、全体のトーンが明るく軽いメル・ブルックス流なので、なんとなく軽いお楽しみ映画って印象になるんですよね。そこがなんともいいんだけど。ドリフみたいな、お茶の間でもOKな感じが。こういう映画を気軽に楽しみたい日ってあるよね・・・。

最後に気づいたこと。一件落着、二人は結ばれて、「新しい名前が・・・」というときのミドルネームが「ハーポ」だ。そう言えばメル・ブルックスのカーッと声を出さずに笑顔を作ったときの表情はマルクス・ブラザーズのハーポとよく似てる。彼が目指してるのは、ハーポみたいな罪のない、子どもにも愛されるような笑いなんだな・・・。