映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

三宅唱 監督「きみの鳥はうたえる」2191本目

そうかこの映画も、佐藤泰志の原作なのか。

著者の若い頃から設定は変えられていて、3人はスマホを使ってLINEで会話し、DJがテクノを流すクラブで踊り、「オリビアを聴きながら」のレゲエバージョンを歌う。

この優しく流れるような音楽がいいですね。Hi'Specっていうアーティストらしい。佐藤泰志という作家は、優しすぎて、登場人物たちの日々に「終わり」をつけることができなかった(だから、どの小説もオチがなくて尻切れっぽい)という仮説を前に書いたことがあるのですが、この映画でも同じものを感じました。

折しも今日の東京はどんよりと曇って、降るのか降らないのかわからないお天気。低気圧のなかで、作家が見たもの、感じたもの、考えたこと、書きたかったこと、書けなかったこと・・・ぼんやりと私も考えてみます。