面白いね。
アドベンチャー・ゲームを映画にしたような作りだけど。デヴィッド・リンチの映画みたいな怪しさが現実としても現れてきて、自分自身が思い切り巻き込まれるし、謎を解いたりもする。巻き込まれる自分が中二の少年ではなくて、ハリウッドに憧れて出てきた平凡なアメリカの若者ってところが、アメリカ的にはリアルなんだろうな。
この終わり方が中途半端とか、伏線が回収できてないっていう人もいると思うけど、私はもっと巻き込まれて続きが見たいなと思っている。
もしかしたら、大した謎ではなかったのかもしれないけど、一瞬この不思議な、現代的な世界に巻き込まれてドキドキさせてくれてよかった。
アンドリュー・ガーフィールドは、「沈黙」の純真で悲痛な若い宣教師のイメージで、この映画でもなんだか見ていてかわいそうな気持ちになりそうになるけど、この映画の中でこの役の彼はとても自由だ。自分の意思でウサギの穴に飛び込む命知らずだ。命がけで楽しむ、それが生きるってことだよね?