シアトル、1992年。ニルヴァーナでいえば「ネヴァーマインド」と「イン・ユーテロ」の間。Windowsでいえば最初のメジャーバージョンである3.1が出たとたんにバカ売れしていた頃。まだ独身者向けアパートは高騰していなくて、シアトルはジミヘンの思い出の残るグランジの街だ。Nintendo Americaがシアトルにできたのは1982年だから、この映画の若者はゲームをやって育ったかもしれない。Amazonの創業は2年後。グレイズ・アナトミーはこれより10年以上あと。・・・そんな時代のシアトルです。
普通の若い大人たちが出会って別れて、という人間ドラマで、そこがシアトルでなくても良い感じはするけど、気分を変えるために出かける先がアラスカという距離感(意外と”地の果て”まで簡単に行ける)とか、都会なんだけどどこか落ち着いていて人が多すぎない感じとか、暮らしやすい街っていう性格が生かされてる気がします。
主役はキーラ・セジウィックとキャンベル・スコットなんだけど、ブリジット・フォンダとマット・ディロンっていう有名俳優がどうしても注目されてます。それぞれが一生懸命生きていて、共感が持てます。
恋愛って本当に、進んでいいのかやめたほうがいいのか、迷うし、怖いし、正解はないからね。怖がりすぎないで、心を開いていけばいいのかな。などと思ったのでした。