映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ルイス・ブニュエル監督「愛なき女」2176本目

 ルイス・ブニュエル好きなので、レンタルしました。ヒネリや驚きなど一つも仕込まれていない、純粋な人間ドラマです。

年の離れた夫と若くて美しい妻、愛しい息子、そこに現れるナイス・ガイ。

オチがないけど、波乱万丈より人の内面を描きたい監督だと思うので、親と子・親でない親と子でない子、といった関係の中での激情と和解をじっくりと描いています。

父なき後に、一度だけ本音で話せてよかった。ついさっきまでナイフまで持ち出しかかってたのに。(今ならこの設定だと、刺した後で遺伝子鑑定の結果、本当は二人とも父の子だった、慟哭、みたいな流れになりがち)

メキシコって国は今はアメリカに接している唯一の中南米、トランプが壁を作りたがっていて麻薬が作られていて・・・という話題が多いけど、この映画ではまるでヨーロッパです。ヨーロッパなのに南米的な濃い情緒がある。それとも南米にこの情緒を持ち込んだのはスペイン人やポルトガル人だったってことなのか?まだまだ勉強が足りません。

それにしても、ブニュエル作品には年老いた夫が若い妻を熱愛する話、多いな。これについてももうすこし深く知りたい・・・。

愛なき女 [DVD]

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