映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

小池健監督「LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘」2174本目

前情報なしの、いきなりの鑑賞。

ルパン三世はチビの頃から大好きだったし、「峰不二子の嘘」というタイトルがしびれるので選んでみました。彼女が嘘をつくのは当たり前すぎるので、それをあえてタイトルに持ってくるということは、むしろ彼女の嘘についていつもと違う流れがあるに違いない。

席に着いてやっと、1時間強しかないことに気づく。前後編って、まさか後編は別料金?とか、そもそも、大人のルパンシリーズが作られててこれが第3弾だということもあとで知ったりと、準備不足。

感想はまず「なんて雑な作画!」。びっくりしました。今朝ドラでやってる「なつぞら」で見習い中のなつが描いた練習画みたい。これを令和の今、手描きで作ってるのか?いやこのギタギタの線をCGで作ってるのか?・・・わざと昭和の劇画週刊誌を再現してるのね。

で、面白かったです。「カリオストロの城」がルパン映画だと思ってる人にはまるで物足りないかもしれないけど、不二子もルパンも次元も子どもアニメの時より格段にいい女、いい男たちで、君悪いビンカムと顔色悪いジーン(この二人の造形の複雑さは今っぽいと思う)も効果的。あんなに線が雑なのに不二子の美しさといったら!「峰不二子」ってとうの昔から日本ではファム・ファタールの代名詞だけど、目が離せないくらい惹きつけるし、彼女がどうしてこういう人なのか、答はないのに気になってしょうがない。これはモンキー・パンチという人の類まれな人物造形の妙なんでしょうね。

という作品でした。