映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

吉田恵輔 監督「ヒメアノ〜ル」2162本目

<ネタバレあり>

予備知識なしで見てよかった。怖い映画だった。

最初は、早回しで見ようかと思うほど地味なドラマだったけど、真ん中あたりでギュルっとダイヤルが変わる。

配役の妙がありますね。それぞれ、普段からこういう人じゃないことはわかってるのに、この人がこんな人だったらリアルだろうな、そして怖いだろうな、っていうキャスティング。

森田の最後の笑顔が、普段の彼らなんだけど、どんな人にも、大きさと深さは違うけど、闇が眠ってる。大きな事件によってダイヤルが切り換わらなければ、何もないぱっとしない日常が続く。

森田のダイヤルが最後に切り替わったきっかけは、昔自分が飼っていたのとよく似た犬だったんだよね。人をはねて走っていたのに、犬を避けて自分は電柱に突っ込んだ。終われてよかったね、殺人鬼のダイヤル・・・。

森田剛・・・アイドルなのに・・・役名「森田」でこの役という、なんだか残酷な設定。これを演じ切ることで彼の何が吹っ切れたんだろう。

「好きな人の名前は・・・岡田・・・」って言われて、「えっ俺と同じ苗字」って真顔で驚く場面でけっこう笑ったけど、その後の展開でそんな場面があったこと忘れそうになってしまった。

ヒメアノ~ル 通常版 [DVD]

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