映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン 監督「ビューティフル・ボーイ」2157本目

「ビューティフル・ボーイ」はジョン・レノンが息子を歌った曲。あまりにストレートすぎて、これがティモシー・シャラメでなかったら成立しない映画だなぁ。

人が薬物中毒になる原因ってあるんだろうか。面白そうと思ってそっちに流れてしまうのって、ギャンブル中毒になったり過食症になったり、流れられなくて鬱に陥ったりするのと似てるように思うので、何か一つ原因があるような単純なものではないと思う。

親の期待が大きすぎて、表と裏のある人になっていくこともあるだろうし、親から無視されて逃げ場所を探す人もいる。とか想像してみても、本当はわからないんですよね。。。私は自分で踏みとどまるタイプの人間だから。

父親役のスティーヴ・カレルも情熱ほとばしって良かったけど、喋り方が息子とやけに似ていて、声だけ聞くとどっちが話してるかわからなかった。(画面をちゃんと見ろって話ですね、すみません)

父も息子もライターだなんて、なかなかない状況だと思うので、対になる「グレイト・ファーザー」という息子視点の映画も見てみたいです。