映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

エルンスト・ルビッチ監督「生きるべきか死ぬべきか」2144本目

1942年のハリウッドで作られた反戦映画。7年前に一度見たときには、第二次大戦真っ最中にこれほど挑戦的な映画を作れるアメリカってすごい!と衝撃を受けたことだけはよく覚えてます。

キャロル・ロンバードがすごく綺麗。いつもドレスアップしている女優の役だから、というのもあるけど、思い通りにウェーブするブロンドの髪、大きくてとろんとした青い瞳、女らしいのに威勢が良くて知的な佇まい。この映画を撮ったあとすぐに亡くなったなんて、残念です。

この映画って、シレツキー教授の本物と偽物とか、ゲシュタボと反ナチスとか、お芝居とかなりすましとか、なかなか複雑で、よくよく2回見てやっと意味がわかってきたかな。役者さんたちに力があるし、しっかり作られた作品です。本物の死体vs偽物の場面なんて、すごいブラックユーモア。偽物(つまり反ナチスのほうね)の土壇場での知恵、余裕に見える表情、なんとなく、ナチス統治下でも笑いや強さを失わなかった人たちのパワーを見たようでちょっと感動しました。

生きるべきか死ぬべきか [DVD]

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