映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ナタウット・プーンピリヤ 監督「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」2121本目

面白かった。題材も新鮮だし、タイの若いエリートたちの奮闘ぶりは、悪気たっぷりに悪いことをしてるのに、どこか応援したくなる。

カンニングっていうこと自体は、試験というものがある限り、有史以来世界中で行われてきたことだと思うけど、舞台が日本でもアメリカでも韓国でもなくタイというのが、正直とても新鮮。東南アジアというと暑くて湿度が高くて、開放的で明るい・・・というようなイメージを単純に持っていましたが(本当に単純で申し訳ない)、その中での受験戦争や貧富の差のなかの少年少女の普段の暮らしをかいま見て、もっと見ていたいなと思いました。

それに作りがとても洗練されてて、今後のタイの映画に期待が高まります。だって、人が死んだり凶悪犯罪が起こったり、自動車がたくさん爆発したりしなくても、ちゃんとスリリングで面白いし、人間がひとりひとり描けてる。

最後にリンはバンクの誘いにどう答えるのか?・・・ここに、監督の矜持が感じられました。この先楽しみな監督だなぁ。

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