映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

スティーヴン・ソダーバーグ 監督「恋するリベラーチェ」2120本目

この映画ずっと気になってました。リベラーチェは実在したアーティストで、美しいものを愛し続けたキッチュな大スター。きらびやかな、イメージ通りの”ゴージャスなゲイの人生”を生きたのに、おおやけにはゲイであることは隠し通した・・・って隠せるもんなんですか?

彼をのちに訴えた実在のスコットは、マット・デイモンではゴツすぎると思ったけど、見てみたら素朴でかわいらしい青年のイメージがよく合っていました。

大スターと若いアシスタントってなかなか難しい、不安定な関係だと思うし、この関係性が成り立つのは同性どうしだからだ。異性の場合、両方独身なら周囲が結婚しろだのなんでしないのかだの、言ってくるだろうし本人たちも考えざるを得ない。同性婚が一部の地域で可能になったと言っても、同性どうしが一緒にいても恋愛関係だとは思わない人も多いし、ましてや結婚しろと説教する人もあまりいないだろうから。・・・そういう、限られた状況でしか成り立たない関係性があるから、映画って面白い。

本物のリベラーチェがどうしても見てみたくてYouTubeで探したら結構ありました。超絶技巧+エンターテイメント性、愛嬌のある清潔なキャラクター。色々苦労もあっただろうけど、一生音楽を愛し、音楽に愛された幸せな人生だったんじゃないかな。画質の悪い映像の中からも、愛にあふれるオーラが伝わってきました。