映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ルイ・レテリエ 監督「グランド・イリュージョン」2098本目

華やかで勢いがあって、期待通りに騙してくれる、映画もマジックもそういうのがやっぱり嬉しいですね。この映画を見てると、犯罪とマジックってそっくりだなぁと(まさにそれが製作者の意図なんだろうけど)思ってしまいます。

キッズ・オールライト」を見たときも若干違和感を感じたのが、このマーク・ラファロの中年男らしさ。若い頃から貫禄はあったけど、私のイメージは(ハルクではなく)「エターナル・サンシャイン」の若くてテキトーなエンジニア役なので、いつの間にこんな大きな子どもの父になったのか、と思ってしまいます。でも、このちょっと崩れてきた感じ、ちょっと笑いながら話すおっさんぽさ、いい味でてきましたね。

捜査官メアリーを演じてるメラニー・ロランは「複製された男」の妻を演じてました。カトリーヌ・ドヌーヴみたいに繊細な美しさ。マジシャン仲間の人の悪いメリットを演じてるウディ・ハレルソンは「スリー・ビルボード」の捜査官だ。 アトラスを演じるジェシー・アイゼンバーグは、「ソーシャル・ネットワーク」のときと同じ顔なのに、この映画では二宮和也に見える。

そしてモーガン・フリーマン。そしてマイケル・ケイン。華があって説明いらずのキャスティング。「全部盛り」という表現では物足りない、今一番人気のフレンチ・レストランのフルコースみたいだ!記憶力の弱い私でも「この人あの映画で見たっけ」と思い出せる強い個性揃いです。

どんでん返しでくるくると振り回されて、気持ちよく騙してくれます。こういうサービス精神たっぷりの映画って、よくできたテーマパークみたいで好きだなぁ。

 (いつも、眉間にしわを寄せて見るような映画ばっかり見てちゃダメ!)