映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

大根仁監督「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせガール」2081本目

タイトル長すぎ。

なんかマンガっぽい、原作がマンガだからね・・・。多分、面白さもつまらなさも原作の通りなんだろうな。水原希子って、とっても少女っぽいですね。これから大人の女性になっていくような。その辺が、少年の頃の自分を思い出してときめくのかな、男性たちは。

「私のことなんか全然考えてくれてないでしょ」って言われても、やっぱり恋する自分の気持ちしか考えられない男。若い男の8割くらいはそうなんだろうな・・・。

 人気ブランドのプレスの美少女と、人気雑誌編集者って、憧れの世界すぎるし。なんなんだろうな、この映画や原作のターゲットって、うんと若いのかな。憧れることが自分を高めてくれる年頃。憧れの正体が意外と身近だったと気づくまで、まだあと10年はある子たち。

「あかり」みたいに、男性が自分に求めるものを与え続けられる人って、そこそこ実在する気もするけど、すごいな。

面白い!とも、新しい!とも思わなかったけど、若い頃のくだらない夢を追いかけて、叶えて、振り返る、という気持ちは好きです。ラストシーンの、東京湾をもがき泳ぐ妻夫木くんもね。