この映画の新規性はCGバリバリのインド映画とほぼ同じくらい。面白いんだけど、SFやテクノロジーとアフリカの風景や人々を、融合させようとすればするほど、かえって陳腐に見えてくるのはなんでだろう。
<以下ネタバレ>
最後の最後に、愛し合うふたりが結局殺しあえず、それを見ていた人たちや感化された人たちが戦いを自然と辞めて和解の道をたどる・・・という成り行きは多分、無理やりだと思う人が多いんじゃないかな。
この映画はアメリカ生まれのアフリカ系の監督が、故郷を想うように作ったノスタルジアなのかしら。同じ人種の監督の指示でなければ、こんなエスニック色の強い装束とか、今のアメリカの俳優はあまりしたくないんじゃないかしら。。。。
現在&未来のテクノロジーと知識とアフリカ古来の文化とアメリカで反映したアフリカンの文化を全部盛りにした映画だけど、一番印象に残ったのはこの映画の出演者たちの美しさや、アフリカの装束も山々のパワーかな。主役のチャドウィック・ボーズマンは今ひとつ印象が薄かったんだけどね・・・。