映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

田口トモロヲ監督「ピース・オブ・ケイク」2054本目

田口トモロヲ好きなんですよ。監督作品はこれの他に「アイデン&ティティ」「色即ぜねれいしょん」があるけど、とりあえずこれを見てみます。しかし音声レベル低すぎ!ボリュームを普段の、下手すると4倍くらいにしてやっと聞き取れます。なにかの間違いでしょうか、これは。

冒頭から多部未華子と木村彩乃がいきなりかわいすぎる・・・。お隣さん役の光宗薫(元AKBなんだ)も生意気で可愛い。男性陣は、今や朝ドラにも大河にも出ちゃっている峯田和伸の演技が、若干ぎこちないような。綾野剛菅田将暉松坂桃李中村倫也、と旬なの揃えてます。文字通り役者が揃ったところで、さあここからどう盛り上げていくか。

ストーリーは、若い頃に自分や周囲の人たちがなんども経験してきた、惚れた腫れたというお話で、気楽で流されてるだけという志乃(多部未華子演じる)にも悩みはある・・・いや逆に、流されるのは自分が好きじゃなくて自分でものを決められないからなんだろうな。ただ、若くて可愛くて、自分が分からずにふらふらしてる女の子って、妖精みたいで素敵なんだよね。おじさんたちは時に、そんな女の子を見つめていたい、というのもわかる。

しかし、男も女も、モヤモヤしたまま流されて恋愛しつづけるだけの映画だったな・・・。これだけで死ぬまでの時間つぶしができたら、楽チンで楽しいかもしれないけどな・・・

ピース オブ ケイク

ピース オブ ケイク