映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ローナ・タッカー 監督「ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス」2044本目

これも機内で見た。おばちゃん格好いいわ・・・。

美的感覚(形の感覚、色の感覚、構成の感覚、とか)、センスの良さ(美醜の感覚、新しさ、似合うかどうか、時代に合っているか、とか)のようなデザイナーに必要なものをちゃんと持った上で、世界に向けて、パンクという既成概念を破壊する新しい世界を提案した女性。パンク・ムーブメントの中にはシド&ナンシーのような若く亡くなった人たちも、ジョニー・ロットン(ヴィヴィアンが今もこう呼んでた)のように変わってしまった人もいる。変わらずに創作と発信を続けて、やがて叙勲までされたデイム・ヴィヴィアンは筋が通っていて素敵です。自分と気が合うプロデューサーのもとで世に出て、もてはやされた後で一時的に生活が困窮し、その後叙勲。日本の女性演歌歌手みたいです。

とりあえず明日にでも彼女のショップを覗きに行って来ようと思います・・・。