映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョン・M・チュウ 監督「クレイジー・リッチ!」2042本目

面白かった。特に冒頭のエピソード。ここまであからさまな差別なんて、あるわけないだろ!という嫌がらせを、超高級ホテルのフロントで受けるのは、この後で強い母として息子の彼女を攻めるエレノア・ヤン。

あちこちから飛んでくる意地悪や嫌がらせに、泣いたり怒ったりショックを受けたりしながらも、負けずにやっていくのが女の生きる道!

たまたま好きになった人が世界有数の財閥の御曹司だとか、その母に意地悪されて戦って勝つとか、まるでハーレクイン・ロマンス(※ただし濡れ場なし)で、ハリウッドの娯楽映画を見慣れてる人なら軽い感じで楽しめる映画です。アジア特有っぽい特徴がほとんどない。「ジョイ・ラック・クラブ」のような重い嫌がらせまでは出てこないし、その分心に残るものも少ないですね。

欧米ネイティブの人がアジア人に嫌がらせをする映画はとてもハリウッドでは作れそうにないご時世なので、この映画には本当にアジア系というか中国系の人しか出てきません。つまりダイバーシティの増加ではないんだよなぁ。香港映画みたいでした。