映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ハイファ・アル=マンスール監督「メアリーの総て」2040本目

ドバイへ飛ぶ機内で見た。寝ないといけないのに…。

エミレーツ映画の数が半端ないけど、字幕なし!つぶやきはほとんど聞き取れなかった。。。


この映画はとにかく、衣装や髪型がものすごく可愛い!普段着もよそいきもみんなハイウエスト。男性の、シャツの首の周りに布を巻きつけたみたいなマフラーと、ぴったりした上着も素敵。


こんな可憐な女の子が、世界に名だたるあの異形のものを生み出したって本当にすごい。傷ついた純粋な心の妄想の暴走こそが、新しい生命を産むのかもね!


シェリー役のダグラス・ブース君もとても素敵です。ヘレナ・ボナム・カーターによく似てるから息子かと思った。。。


監督がサウジアラビアの女性監督というのも、この映画の爆発力に大きな役割を果たしてると思います。これがソフィアコッポラなら、メアリーはもう少しワガママに描かれたと思う。この映画のなかで、メアリーはワガママ娘ではないけど常に毅然としています。もじもじしてる女の子たちがみんな「こうなりたい!」と思うような。


英文学の授業では、メアリー・ウォルストンクラフトって習った気がする。この原題の「Mary Shelley」ってけっこうなネタバレだと思うので、日本のタイトルのほうがいいと思います!