映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

コーネル・ムンドルッツォ監督「ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲」1893本目

犬ヶ島」の関係で借りたかと思ったけど違った。「ジュピターズムーン」が良かったので、同じ監督の一つ前の作品を借りたのでした。それにしてもこの「犬ヶ島」感。人間はみんな「白人」なんだけど、やけにエキゾチックで、どこの人たち?って不思議な感触。主人公の少女の、まだ子供なのにしっかりした存在感、強いまなざし。

普段一緒に暮らしていない父親との、妙に男女を感じさせる視線のやりとり。ひそかなのでいやらしくないけど、ちょっとドキッとします。

犬パニック映画として見ると、不自然なところなく巧妙に犬たちに演技させていてすごいと思う。擬人化しなかった分、感情移入しにくい。 犬たちが反撃を始めるまでは理解できるけど、集団蜂起する気持ちまでは入れないなぁ。

それでもラストシーンにはなんだかすごい感動を覚えました。違う動物どうしの言葉を介さないコミュニケーション。宗教や道徳がいくら違っても、人間どうしでこのくらいの意思疎通ができないことはないはずだよな…とか思ったり。

少女の愛犬バーゲンと仲良くなる弱虫わんこが可愛い。
それにしても、雑種の愛犬と娘を前夫にあずけて仕事に行ってしまう母ったら冷たい…と思うけど、仕方ないっていう設定なのかなー。ペットホテルとかなかったんだろうか…。