映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ダグ・リーマン 監督「バリー・シール/アメリカをはめた男」1887本目

行きのキャセイパシフィック機内で見た、4本目。
面白かった。実話だなんて、アメリカって国は一体・・・・。
しかし邦題サブタイトル、彼はアメリカを「はめた男」じゃなくてアメリカに「はめられた男」だよね?この違いはとても大きいと思うんだけど・・・。Wikipediaで見ると「はめた男」のようだけど、映画では「はめられた男」として描かれてる印象でした。

トム・クルーズが演じると憎めない男になるけど、本物は頭が回りすぎてここまで可愛くはなかっただろうなぁ。
フォローのしようがない悪事もやってるし。

それにしても、アメリカにはCIA(ロシアにもKGB)という諜報組織があるところが、結局のところ強いと思いました。そして、CIAのやってきたことを、時間が経過した後には明るみに出そうという正義感や公平を重んじる人が多くはないにしてもいるところが、重要なんだよな。我が国の政府には麻薬カルテルに絡む勇気(いやなくていいけどさ)も悪事を後で認める勇気もないんだろうなぁ。