映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ロウ・イエ 監督「ふたりの人魚」1878本目

2000年、中国で中国人監督が撮った映画。
一人語りの感じや人魚のキッチュで可愛い感じが、ウォン・カーウァイ監督「恋する惑星」みたいじゃない?
この女の子、ジョウ・シュン がすごく印象的。
少女みたいに可愛く、峰不二子みたいに悪女で、強くて柔らかくて。こりゃすごい人がいるわ、と思ったら、「クラウド・アトラス」にも出てたのね。彼女がそこにいると、地味な映画には絶対にならない、というくらい目を引く。でもそのあとの活動が全然見えないなぁ。「中国4大女優」なんですか。みなさん美しくてエネルギッシュ・・・。

で、このチャーミングなマーダーという男性の方はどういう役者さんなんだろう?といろいろググってたら、「中国若手四大女優ジョウ・シュンとの交際でも知られた、中国の俳優ジア・ホンシュンが北京市内の高層アパートから転落死」というリンクを踏んだとたん、「Googleメンバーシップ・リワード」というフィッシングサイトにリダイレクトされてしまった。だいぶ探して、中国語のWikipediaの彼の情報を見つけたら、2010年に43歳で転落死してしまったのは事実のようです。寂しい気持ちになりますが、この映画の彼はとても素敵で、出会えてよかったと思います。