バロウズと、マイ・プライベート・アイダホ以降のガス・ヴァン・サントの作品の間を繋いでる感じ。
この映画は主人公の、のちに更生を試みることになる若いジャンキー、ボブの独白の形で進行します。まるでビート派の詩みたいじゃない?バロウズ本人も登場するのは、憧れ?
またこのバロウズ爺(同時70代)がキレイでカッコいいんだ。貴族の末えい、って感じ。気品があるのに壊れてる。そして彼が演じる役はジャンキーをやめられない年配の牧師。なんかもう、バロウズのために作った映画なんじゃないのか。
映画はちょっと語りが多くて(私どうも語りが多い映画あまり好きじゃないみたい)、多いとどうなるかというと、考えたり感じ取ったりするスキマが少なくなる。(cf.「映画 夜空はいつも最高密度の青色だ」)聞いて、聞いて、字幕を読んで、読んで、いるうちにやっと終わるって感じになってしまう。
制作当時に見られたら、もっと、この映画を作らせた時代の空気ってのを感じられたかもしれないので、そこはちょっと残念です。
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