エル・ファニング(ちょっと猫背、可愛い)が心は男の子という役をやる映画だとは知ってたけど、その母がナオミ・ワッツ、祖母がスーザン・サランドンかぁ。歴史・・・。
<以下ネタバレあり>
祖母がレズビアンカップル、シングルマザーの母は父と思われる男の兄弟とも寝ていて、レイの父親がどっちかは明確にはされない。設定の色々が現代的で複雑だけど、母が女同士で付き合うことは受け入れても、自分の娘が男の子になることは受け入れがたい。兄弟と寝ていた彼女をいつまでも憎み続ける元ボーイフレンド。人々の道徳規範は昔からなんら変わっていなくて、この映画にとんがったところは何一つないです。
割合、この時代にありそうな題材だし、いい俳優がたくさん出てるけど、可愛いエル・ファニングをもってしても俳優パワーで押し切る映画ではない。割と地味なのです。でも、いろんなごちゃごちゃが最後には緩やかに混ざり合って、やがて融合していけそうな予感がしてよかったです。