ジャン=ピエール・ダルデンヌ 監督「サンドラの週末」1848本目

小さな会社で、うつで会社をしばらく休んでいた女性が、復職するかどうかを他の社員の投票で決める。もう一つの選択肢は、自分たちへの特別ボーナス。・・・この設定自体はおかしいし気持ち悪い。前より安い賃金で復職するか特別退職金をもらうか、彼女自身が決めるというのが一番ありそうな選択肢だ。
民主主義の皮を被って、雇用者が自分の判断から逃げてるだけ。

この映画ではマリオン・コティヤールが最初から最後まで悲痛な表情で同僚たちを説得して回る。君の復職に投票するよ、あるいはどうしても必要な金だから投票できない。人によってお財布事情は違うし、良心の持ち方も違う。どの判断も正しい。

このテーマ、高校生くらいの子たちに実験的にやってみてドキュメンタリーを撮って「日本賞」で受賞するならわかるけど、フィクション映画でこれをやる気持ちがわからない。映画として本気でやるなら、雇用人がこんな馬鹿な方法を考えついた狡さも引きずり出してほしかったです。あまり評価できないので、点はつけないことにします。