映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

シェーン・メドウス監督「THIS IS ENGLAND」1845本目

2006年のイギリス映画。
アクセントがみんな強いな〜〜。字幕がないと相当キツイ。
「THIS IS ENGLAND」ってのは、監督の視線で「英国万歳!」とか「Born in the USA!」みたいな意味じゃなくて、極右の人たちが仲間たちをアジテートするときに言う言葉だったんだな。United KingdomじゃなくてEngland。英国全体じゃないよ、イングランドだけ。

コンボみたいな、図太くて強くて身内意識に命をかけられる人って一番苦手でイヤなんだけど、敵に回したら勝てないタイプだ。
こういうタイプの人とどうやって共存していけるか、というのが、「スリー・ビルボード」以来の私の課題だな・・・。
ショーン自身もだけど、激しい感情をむき出しにしてる、できる人たちが多分私は羨ましいんだな。
コンボが切れる場面の彼の気持ちは、私が「万引き家族」で発見したのと同じ感情だ。
彼は多分また刑務所に戻って、辛い思いをするんだろうな。

最後にウッディが出てくるかと思ったら、出ないまま終わった。ショーンはもう彼も必要じゃなくなったってことか。

ところで。最後に楽しいことを書こう。
ジャマイカから来た「ミルキー」って、ニックネームもルックスもいいなぁ。帽子がチャーミング。
ショーンとスメル(ゴシックファッションのギャル)が、本気で付き合うのどうのという話をしてる場面が、すごく好きだ!

THIS IS ENGLAND [DVD]

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