映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

オムニバス「ニューヨーク・ストーリー」1837本目

1989年の作品。結構古い。
ウディ・アレンの映画かなと思って見始めたけど、4人の監督のオムニバス映画だった。
(1)第一話、最初のアーティストたちの短編は、プロコル・ハルム「蒼い影」、誰が演奏してるのかわからない「ライク・ア・ローリング・ストーン」など、マーティンスコセッシっぽと思ったらそうだった。
絵の具だらけの裸って、返り血まみれみたいで怖いね。でも怖いというより、やらしいおじさんとメギツネちゃんのお話だった。

(2)第二話は音楽がキッド・クレオール!この頃はまって毎日聞いてました。懐かしい!監督はパパ・コッポラです。そういう音楽を選ぶのも、キュートなタイトルデザインを選ぶのも、私と近い世代の女性ソフィア・コッポラに違いありません。クレジットではパパが監督となってるけど、主人公が「パパがセレブで世界中を飛び回ってるので豪華ホテルで執事と暮らしてる少女=本人」だし、これは実質、彼女の映画と言ってよかろう。

(3)第三話の監督はウディ・アレン。この作品は単純に面白かった。だって、”身体を真っ二つに切られたけどきれてない”奇術をやってもらった母親が、そのまま消えるなんて。そんなお約束破り。そしてその母がどういうわけ空から現れるなんて。思いつきが愉快で、監督自身は女性の敵と言えるようなことをたくさんやってきた人だけど、やっぱり面白い。
それにしても、これは絶対に母親に対するトラウマの強い人が作る映画だなと思ってwikipediaを見たら、やっぱり母親の厳しい叱責のこととか書いてありましたね。この作品のおばあちゃんはなんだか可愛い人ですが。