映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

藤田敏八 監督「バージンブルース」1834本目

1974年の映画。
なんでレンタルしたか思い出せないけど、送られて来たので見た。
秋吉久美子、当時20歳のはずだけど、その年の割にはうんと幼い。ちっちゃい女の子って感じです。
京王新線幡ヶ谷駅あたりに「女子学生会館」がある設定らしいけど、駅舎の古さとかびっくりです。でも「ゴールデンセンター」らしき建物は立派に存在してる。

音楽を「武川行秀」とミッキー吉野が担当していて、ゴダイゴの結成は1975年だって。
「中年男」役の長門裕之は40歳。もうちょっと上に見える・・・。妻に寄生しながら若い娘たちの前ではいっぱしの大人ぶってバンバンお金を使う。しょうもない男の役があまりにもぴったり来ます。なんでこの役は若い男じゃなくて中年なのかというと、多分「お金」なんだろうな。
藤田敏八監督は42歳。監督の方がニヒルな二枚目っぽい風貌だけど、この映画はもっと軽いロードムービーにしたかったから長門裕之なのかな。
そしてもう一人の中年男性は本人として登場して「黒の舟唄」を歌う野坂昭如。当時44歳。
藤田敏八監督の映画には自己陶酔的な男のロマンと、性欲をそそる対象としての女性の存在があリます。
この映画のどこが彼らをそそるんだろう?学生運動、浪人、集団万引、何もしてない中年男性。「バージン」。
不思議なくらい、男性ホルモンにしか訴えなさそうな世界なんだよなぁ・・・。

予告編とかポスターとかを見ないでいきなり本編を見ると、制作や宣伝の人たちが何を見所としてるのか、わからないままの映画があるけど、これもそうでした。。。

バージンブルース [DVD]

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