映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

エミール・クストリッツァ 監督「アリゾナ・ドリーム」1813本目

ボスニア・ヘルツェゴビナ出身の監督が、フランスの資本で撮った「アリゾナ・ドリーム」というタイトルの映画。というところまでで既に混乱してるんだけど、画面にはイヌイットっぽいアジア顔の人たちが寒そうなところで暮らしてる。タイトルにはフェイ・ダナウェイとかジェリー・ルイスとかヴィンセント・ギャロとか出てる。そしてジョニー・デップが現れて魚を取っている。・・・慣れるまで少し時間をください。

あ、この映画、「パパは出張中!」で監督がパルムドールを取った後だけど、「アンダーグランド」で再び取るより前なんですね。是枝監督が、パルムドールをきっかけに海外の映画人たちと仕事をしたいというようなことを言ってたけど、こういう映画を作るのかな・・・。この映画、第一印象としては、監督と俳優たちの相性が、いつもとは違う。いつもは、ナチュラルに存在感が濃い人たちが、演じてる感じではなくスクリーンの中で暴れてる感じだけど、この映画は”映画”だ。

ヴィンセント・ギャロ見るの久しぶりだけど、ジョニー・デップが随分若い。1992年と言えば今から26年も前だもんなぁ。ジェリー・ルイスが人が良くてウザい自動車ディーラーとしてリアル。そしてフェイ・ダナウェイ、50過ぎてるはずなのに、このみずみずしい色気はなんだ?

この映画の場合、幕切れがいつもより湿っぽいかな。役者さんたちはちゃんと快活に?演じてるけど、なんとなく、いつもの異国情緒ではなく、アメリカの暗さを最初から期待してというか先入観を持って見てしまうからか。

というより、アリゾナに特にアメリカン・ドリームを感じないから、最初からどうもピンと来なかったのかな・・・。