映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ピーター・チャン監督「最愛の子」1806本目

これは辛いなあ。
自分たちと違う文化圏の、遠い世界で起こっている特別な事件だなんて思えない。
世界中のどこの親も子供がいとしい。探して探して、疲れ果てても諦めきれず、仲間を募って旅立つ。
「みなさん、新しい子供を作らず、探し続けましょう」

「十日目の蝉」。「そして父になる」。
何が何でも子どもを欲しがる人もいるし、他人でも親子として幸せを見つける人たちもいる一方、実の親でも情愛のない人がいる。ペットなんて一匹残らず、どこかから誘拐してきた動物たちだ。
愛情には理由はないし、どんな事情も関係ない。

というか、これは「愛」なの?「執着」ではなく?
人間って本当にむずかしい。

愛と執着のぶつかり合いを法廷闘争に持ち込むことで、一応の秩序を作ろうとする。
そこでまた一人、子供が・・・。

とてもよくできた映画だし、とてもいい映画でした。