映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

マイケル・グレイシー監督「グレイテスト・ショーマン」1802本目

彼は暗闇にいた異形のひとたちに光を当てたのか?それとも彼らを平穏から見世物へと追いやったのか?
賛否両論あってもおかしくない、むしろ議論したり考えたりしてみたい映画だと思います。

そもそも、どこまでもいい人そうなヒュージャックマンでなければ、反感を持ってしまいそうな映画です。普通に考えると、「これは金になる」と踏んだ珍しいもの(それは南国の動物でも珍しい機械でも代替がきく)を安く買って高く売るという、商売の基本です。人道的な見地から始まったものではないです。これ以上キレイゴトっぽく描いていたら反感の方が強くなってたと思う。

日本には「バリバラ」というすごい障害者バラエティ番組があって、障害者の人たちが異形を演じる番組内ドラマはすごく面白かった。見ちゃいけないのでは?でも見てみたい、という暗いテントの中の怪しげな世界。人間にはそういうものを覗き見たい本性が備わっていると思います。見たい人の欲望、対象となる人の収入と割り切り、いろんなバランスがうまく取れなければ成り立たない世界です。

妻はマンハッタン・バイ・ザ・シーで主人公の妻を演じたミシェル・ウィリアムズ。すごく普通っぽくていいなぁ、と思った。ああ、ブロークバック・マウンテンでも驚愕する妻を演じてたな。ナオミ・ワッツよりもさらに普通で、その普通さが可愛くて、同性からも異性からも好かれるけどヒロインではない。
こういう存在感がドラマには欠かせなくて、とても大事です。

感想としては、面白かったけど、やっぱりちょっとキレイゴトっぽい気がしました・・・。