映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ニコラス・レイ 監督「大砂塵」1801本目

1954年のアメリカ映画。
テーマ曲の「ジャニー・ギター」が原題。(Johnnyを「ジャニー」って書くのって、ジャニー・ギターとジャニーズ事務所だけだよね。音の通りに表記する習慣があまりないのかな)

冒頭から、どこかで見た感じのアメリカのゴツゴツした砂漠。アリゾナ州に違いない!(←たまたま去年旅行したからって、知ったような口を)

出演者たちの風貌も骨太でいいですね。西部の荒くれ者の街で、銃も持たずなぜかギターを弾く男・・・これが「ギターを持った渡り鳥」になるのか・・・。

そしてこの映画、セリフがいちいち名セリフっぽい。不思議な味だなぁ。やけに濃い登場人物たちが、宝塚みたいに濃い芝居をするし。だいいち、ヒロインが「麗しのサブリナ」みたいな短髪(ライバルの女もだ)で「男まさり」。ジャニーギターくんの方がなんとなく優しげです。この時ジョーン・クロフォード50歳、スターリング・ヘイドンはまだ38歳!日本で言えば吉永小百合級です。(かなり女性が年上の「年の差婚」だけど、ことさらそれに触れずにストーリーが進行する映画)

西部劇ってとにかくドンパチドンパチと続く映画が多くて苦手だけど、この映画は多分監督がそれほどドンパチが好きじゃなくて(むしろ最低限に留めてる)、「強い女と優しげな敏腕狙撃手のちょっと過激なロマンス」を描きたかったのかな、と思います。うん、この映画なら私も大丈夫。

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