1947年、戦後すぐの作品。
なんとなくふと、チャップリンの見てない作品を見てみようと思い立った。
チャップリンって芸達者すぎて、人を騙そうとすればいくらでも騙せちゃうんだろうな、とつい思ってしまっていたけど、彼のその部分を最大化して映画にしたのがこれです。
出会ってすぐに口説かれるなんてありえない・・・というのを、なるほど!と思わせるこの演技。
日本にも昔は森繁久弥みたいな名優がいたっけ。見てるとムナクソ悪くなるような名演技。
この手の犯罪映画では普通ない、自首に近い形の逮捕劇と、独白と死刑までの長さ。
愛するも人のために関係ない人を殺すほどの愛って何なんだろう?と思うし、戦争と大量殺人を同一視するのには無理がある気もするけど、役者として本当にすごい人だと改めて感動してしまいます。
ボヌール夫人のキャラの明るさと運の良さが、この映画の中の救いになってますね。
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2011/01/29
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