映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ロバート・ロドリゲス監督「プラネット・テラー in グラインドハウス」1776本目

なんとゾンビ映画だったとは・・・。
DVDの中の宣伝がゾンビ映画ばっかりで、おかしいと思ったんだよな・・・。
この映画のゾンビ、ドロドロすぎて苦手。スプラッターすぎて嫌だ。
でもでも、チェリー・ベイビー嬢(ローズ・マッゴーワン)の素晴らしさといったら!
なんてセクシーで可愛くて強いの。
両手首を骨折しながらも、平然と息子を助け、ゾンビたちに立ち向かうダコタ(マーリー・シェルトン)の、流れ落ちるアイシャドウなど気にかけず見開いた大きな目。素敵だわ・・・・。
いつも思うんだけど、タランティーノ最低!と思った直後にロドリゲスもっと最悪!と思わせる、底のない俗悪さ、ほんと凄いわ。

ブルース・ウィリスって、変な映画ほんとに好きだよね。嬉々として演じています。
しかしタランティーノ、自分の映画では割と普通なバーテンダーなんて上品に演じてたくせに、こっちではゾンビキングか?やりすぎでないの?・・・って言われたかったんだろうね。

それにしてもこの2本、女子たちの魅力が素晴らしすぎて、男たちの印象が薄かったです。

それから、「グラインドハウス」という設定上、フィルム傷がすごかったりセクシーな場面ではテープが無くなってたりとローテク感が強すぎて、ローズ・マッゴーワンは本当に片脚のない女優さんなのかと思ってしまいましたが、今から12年前とはいえ「ハリー・ポッター」シリーズや「アバター」よりずっと後で、こんな合成なんでもなかったのでしょう。

キモいけど面白かった・・・。