映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョン・マクティアナン監督「レッド・オクトーバーを追え!」1775本目

1990年の作品。
ショーン・コネリーの貫禄がありすぎて、もっと最近の作品かと思いました。このとき60歳のはずだけど、長老感がつよいです。白ひげの威力!

ストーリーが複雑で、巻き戻したりしながら一生懸命追っかけないとわかりません。アメリカのスパイ小説とかって、こういうの多いもんな・・・。上下に分かれた分厚い文庫本で、小さい字でびっちりで、登場人物がすごく多いの。最近のハリウッド映画は、スパイものにしても戦争ものにしても、もっとメリハリが強くなってる気がする。むしろ今の日本の映画の方が、この映画のような群像劇的な設定の物が多いような。

リトアニア人という設定のショーン・コネリーだけじゃなくて、アメリカ側の交渉人(アレック・ボールドウィン)も、なんとなくジェームズ・ボンドをやりそうな風体じゃないですか?

裏切りそうなのがいるなぁ・・・と思って疑っていたら、怪しかったうちの一番弱そうな奴が裏切り者でした!
見応えのある映画だったけど、自分から積極的にみるタイプの映画ではないかな。