タイトルが最高に素敵。
この映画、アンダーソン監督作品の中でも特に好きかも。
最初からこの、おもちゃの国に人形を並べたような感じ。ウェス・アンダーソン節って、なんというか、三谷幸喜+ミシェル・ゴンドレーみたいだな。ひょうひょうとして無表情(まるで北欧映画のように)に可笑しいことを言う、なんだかキッチュで可愛くてちょっとオシャレ。(※後半がないから、三谷幸喜にゴンドレーをプラスする必要がある)
キャスティングが豪華でズルい。
フランシス・マクドーマンドとビル・マーレイが夫婦?ボーイスカウトの隊長がエドワード・ノートンで保安官がブルース・ウィリス?ティルダ・スウィントンが福祉局?
ハスキーな司令局員はハーヴェイ・カイテル?
ビル・マーレイがエドワード・ノートンにスリッパを投げつけて、彼が身を屈める・・・なんて、可笑しいに決まってるじゃないですか。
こういう、既存のそれぞれの役者さんのもつ”先入観”を最大限に利用したキャスティング、まんまと笑わされてしまいます。
いい感じにファンタジック、かつ現実的。賢くてガンコでちょっと変わったこの子たちに、幸せに暮らして欲しいなぁ〜と心底思ってしまう映画でした。
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