映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ニック・カサヴェテス 監督「きみに読む物語」1763本目

ニック・カサヴェテスって、ジョン・カサヴェテスジーナ・ローランズの息子か。
パパの監督作品じゃないのね。
そしてこの映画見たことがあった(最近こんなのばっかし)。
まだジーナ・ローランズもライアン・ゴスリングもレイチェル・マクアダムスも知らない頃に、予備知識ゼロで、ドキドキしながら見た。いつどんな風に見たんだろう?テレビをなんとなく見てたのかな、機内上映かな。

一人の人を一生愛し続けるなんてことできるのかな?できないんじゃない?って普段は忙しく暮らしてるけど、静かに少しずつ誰かを思い続けることもあると、こういう映画を見ると信じられて、満たされた気持ちになります。
何年も、何十年も、彼女を失い続ける彼。なんていう苦しみ、なんていう幸せ。

この映画って、「めでたし、めでたし」から現在までがすっぽり抜けてるんだけど、苦労もして子供たちも育て上げた日々もちょっと見たかったなぁ。