ソフィア・コッポラ監督「ロスト・イン・トランスレーション」1755本目

2003年の映画。
今から15年前か。私が前に見たのはいつだろう?スカーレット・ヨハンソン初々しい。最初はそんなにキレイだとも特別だとも感じなかったし、今みたいに堂々とアクション映画にまででるようになるなんて思えないくらい、繊細で普通で頼りないと思った。ビル・マーレイは、二枚目っていう設定だなんて冗談みたいでやっぱり何をやっても可笑しい。(狙ったんだろうけど)
映画好きの女友達と何度か「ロスト・イン・トランスレーションごっこ!」って言ってパーク・ハイアットのピーク・バーに言って一杯だけ飲んで帰ったりしたっけな・・・。
彼らが訪れる場所はまさに、割とお金を持った訪日欧米人が気を留めそうな、大きすぎる看板とか墓地とか神社仏閣とか、ヌードだらけのマンガ雑誌や面白くないギャグ、自分が日本語に吹きかえられてる映画。「太鼓の達人」。選挙カーマシュー南www。

しかし、こんなに具体的に「サントリー」の「響」という実在の高級ウイスキーがモチーフになってたんだっけ。
勘違いCMディレクター役にダイヤモンド・ユカイって絶妙なんだけど、これ絶対日本人がキャスティングしたんだろうなぁ。

「SOMEWHERE」を見たとき、あの映画はソフィア・コッポラの自伝だと思ったんだけど、この映画もそういう部分があるんだろうか?
私がロンドンで友達の友達に、マレーシア人しか来ないレストランとか、ロンドン大学のカフェテリアとかに連れて行かれたときみたいな気持ちなんだろうか。多分もうこの年齢で、あちこちに旅行していろんな場所を知ってしまった自分には、どこかの町でその場所の「違い」に圧倒されるような経験はもうできないかもしれない。怖い思いではあるんだけど、若い頃にしか感じられない「カルチャーショック」ってことが懐かしくもある。

最後のキスは、何かに似てると思ったら、それは、昔ちょっと悪趣味なバラエティ番組で、相性がいいはずの男女を長い間二人だけにして、恋が芽生えるかどうか?というのをやってたとき。恋人どうしにならないまま、最後の日を迎えてキスして別れた彼らの切ない表情に似てた。恋愛じゃないけど、別れるのが寂しくてたまらない、その別れは相手というより、いたたまれない気持ちで過ごしていたその場所の自分との別れなのかも。

ロスト・イン・トランスレーション [DVD]

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